民間設置の野外博物館「四国村ミウゼアム」エントランスエリアのリニューアルプロジェクト。開設50周年を迎えるにあたって、「これまでの50年、これからの50年を見据えた現代の句読点としての整備」をコンセプトに、車のための空間であった既存駐車場を、人のための緑地と車のためのロータリー空間として再編した。敷地は国指定史跡・天然記念物屋島の保存管理地区内に位置することから、設計と並行して地質調査や価値評価の協議を進め、実現している。
空間を特徴づける石積みは、先人の知恵や技術を伝える四国村ミウゼアムの理念を体現するものとして、地元の職人による空石積みとした。屋島山上へ続く市道に対しても開いた空間とし、高松市による山上の再開発と連動して、屋島全体の価値・魅力向上に寄与する空間を目指した。
新築のエントランス建物「おやねさん」は空間構想、うどん「わら家」改修はオクタント建築都市設計事務所によるもの。EAUは建物以外の全般を担当した。