防府天満宮の門前町として古くから栄えてきた宮市・松崎地区。メインストリートでもある旧山陽道は、都市計画道路として16mに拡幅されていた。
その状況を逆手にとり、歩行者空間の創出を考えた。車道は必要最小限の幅(白線間4mの相互通行)とし、広い歩行者空間を確保。縁石や段差は一切設けず、地被類の植栽帯のみで歩車を緩く区切る。
ゆったり歩ける歩行者空間では、車道を止めることなくイベントを開催することもでき、まちの回遊性が高まる仕掛けづくりに繋がっている。車両と歩行者の、新しい関係性が生まれているようだ。
道路はだれのための空間なのか。実践的な試みが始まった。