世界自然遺産の白神山地に源を発する岩木川は、弘前市など6市5町2村、人口約45万人を流域にかかえる。津軽ダムは、岩木川流域の人々の暮らしを守るため、既設の目屋ダムを再開発し建設された。
ダム堤体や津軽白神湖(ダム湖)と周囲の白神山地を眺められる視点場をダムサイトの各所に配置し、それらをつなぐ動線を整備し来訪者の回遊性を高めることで、ダム周辺の多様な眺めを楽しむだけでなく、ダムの機能や役割を目で見て学ぶことができる場所とすることを心掛けた。