民間設置の野外博物館「四国村ミウゼアム」のサイン計画および設計。これまでは一筆書きですべての建物を回る順路しかなかったが、来訪者が興味に従って主体的に散策してもらえるよう、3つのルートと5つのエリアを設定し、それに応じたサインシステムを設計した。
NAGUMO DESIGNによるサインは、鋳鉄や無垢鉄板で製作。四国村ミウゼアムに集められた民家や民具に相応しい素材選びを心がけた。史跡・天然記念物である地形への影響をできるだけ少なくすることも考慮し、鋳鉄の支柱は基礎を設置することなく地面に直接打ち込むことで強度が出る設計となっており、支柱自体の道具性がデザインの形として昇華されている。
サインデザインの一環として個々の解説文の内容も再考し、後世に伝えるべき価値の明確化を図った。