民間設置の野外博物館「四国村ミウゼアム」の展示リニューアル。国指定史跡・天然記念物屋島の山麓に四国各地から移築した古民家を中心に保存・展示する博物館で、質・量ともに文化的価値の高いコレクションを誇るが、1976年の開設以来、時間をかけて徐々に敷地も拡大しており、個々の展示物の解説はあっても博物館の全体像を把握することは困難となっていた。そこでエントランスエリアの改修や村内サインの一新を機に「四国村ミウゼアム」の意義や移築復元事業の価値を伝えるための、4つの展示スペースを設けた。
展示にあたっては、情報が溢れる現代社会にあって、博物館の主役である古民家等の収集物が埋もれてしまわないよう、少ない手数で豊かに伝えることを心がけた。
またミウゼアム全体の世界観を統一するため、リーフレットのリニューアルや建物内サインも併せてデザインしている。